# 血管年齢
# 血管年齢関連
血管 動脈硬化 健康
# 血管年齢関連
動脈硬化の原因と注意したい習慣
著者:
ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)
監修:
メディコレWEB

動脈硬化は、血管が硬くなったり狭くなったりする状態です。進行すると、心筋梗塞や脳卒中など重大な病気につながることもあります。原因には、脂質異常症や高血圧、糖尿病などの基礎疾患に加え、食事・運動・喫煙・飲酒といった生活習慣が関係します。この記事では、動脈硬化のリスクを高める要因と、日常生活で気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。
動脈硬化の進行を左右する基礎疾患の影響
動脈硬化は年齢とともに起こりやすくなりますが、特定の基礎疾患があると進行が早まります。血管の健康を保つため、体の内側の状態に目を向けてみましょう。
脂質異常症とコレステロールの蓄積
脂質異常症とは、血液中の脂質バランスが乱れた状態です。特にLDLコレステロールが増えすぎると、血管の内側に入り込んでたまり、プラークと呼ばれるこぶのようなものを作ります。プラークが大きくなると血管の通り道が狭くなり、血液が流れにくくなります。
脂質異常症には、遺伝的な体質が関係する場合もあります。家族や血縁者に、若い頃から心筋梗塞や脳卒中などを経験した人がいる場合は、自分自身の検査値にも目を向けることが大切です。健康診断の結果を確認し、必要に応じて医療機関に相談しましょう。
また、体内で脂質を処理する力には個人差があります。同じような食生活でも、脂質が体に残りやすい人もいれば、比較的スムーズに代謝できる人もいます。検査値が基準値から外れているからといって努力不足と決めつけず、数値の変化を確認しながら、自分に合った改善方法を考えることが大切です。
高血圧が血管壁に与えるダメージ
血圧が高い状態が続くと、血管の壁には常に強い圧力がかかります。血管はその負担に耐えようとして厚く硬くなり、内側が狭くなっていきます。また、傷ついた血管の修復部分にはコレステロールなどが入り込みやすくなるため、動脈硬化がさらに進みやすくなります。
糖尿病と血管の糖化現象
血糖値が高い状態が続くと、血液中の余分な糖がたんぱく質と結びつき、血管の細胞にダメージを与えます。これは糖化と呼ばれ、血管のしなやかさを低下させる要因になります。高血糖は、脂質異常症や高血圧とも重なりやすく、血管に複数の負担がかかる状態を招きます。
肥満と内臓脂肪の影響
体重の増加、特にお腹まわりに脂肪がつく内臓脂肪型肥満は、血圧・血糖・脂質の代謝に影響します。内臓脂肪が増えると、体内で炎症に関わる物質が分泌されやすくなり、血管の老化を早める原因になります。適正体重を目指すことは、血管を守るための大切な対策です。
メタボリックシンドロームの危険性
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積に加え、高血圧・高血糖・脂質異常などが重なった状態です。一つひとつの数値は軽度でも、複数が重なることで血管への負担は大きくなります。健康診断で指摘された場合は、体全体のバランスが崩れているサインとして受け止め、早めに生活を見直しましょう。
動脈硬化のリスクを高める危険な生活習慣
動脈硬化のリスクは、毎日の生活習慣の積み重ねによって高まります。無理にすべてを変えようとするのではなく、まずは血管に負担をかけやすい習慣を知ることから始めましょう。

偏った食事内容と塩分の過剰摂取
塩分をとりすぎると血圧が上がりやすくなり、血管に負担がかかります。汁物を最後まで飲む、漬物や加工食品をよく食べる、外食が多いといった習慣がある人は注意が必要です。また、野菜・海藻・大豆製品・魚が少なく、脂身の多い肉や揚げ物が多い食事は、脂質をとり過ぎてしまいます。
運動不足による代謝の低下
体を動かす機会が少ないと、筋力が低下します。するとエネルギーが消費されにくくなり、肥満の要因になったり、血流の低下につながります。血管のしなやかさを保つためには、日常の中でこまめに体を動かすことが大切です。まずは階段を使う、少し遠回りして歩くなど、続けやすい行動から始めてみましょう。
喫煙と過度な飲酒の影響
たばこの煙に含まれる成分は、血管を収縮させたり、血管の内側を傷つけたりします。喫煙は動脈硬化の大きなリスク要因の1つです。また、飲酒量が多い状態が続くと、血圧や中性脂肪が上がりやすくなります。禁煙に取り組むことや、飲酒量を見直すことは、血管の健康を守るうえで重要です。
生活習慣に潜む動脈硬化を招く危険な行動
食事や運動だけでなく、働き方や過ごし方にも血管へ負担をかける要因があります。見落としやすい行動を確認し、日常の中でできる工夫を取り入れていきましょう。
座りっぱなしのデスクワークの弊害
運動不足と座りっぱなしは、似ているようで少し異なります。週末に運動していても、平日に長時間座り続ける生活では、血流や代謝が低下しやすくなります。仕事中は1時間に1回立つ、コピーや給水のついでに歩く、昼休みに短く散歩するなど、座っている時間をこまめに区切る工夫が役立ちます。
隠れ肥満を見逃さないチェックポイント
見た目には太っていなくても、内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の場合があります。体重だけで判断せず、お腹まわりのサイズや体組成のデータも確認しましょう。内臓脂肪が増えると、血管に負担をかける物質が分泌されやすくなり、動脈硬化のリスクを高めることにつながります。
糖質過多な食生活の罠
糖質は大切なエネルギー源ですが、とり方が偏ると血糖値が上がりやすくなります。甘いお菓子やジュース、主食に偏った食事が続くと、血糖値の急な変動を招きます。余ったエネルギーは脂肪として蓄えられやすく、血管の老化を早める原因にもなるため、量と組み合わせを意識することが大切です。
まとめ|毎日の習慣から見直そう
動脈硬化は、脂質異常症や高血圧、糖尿病などの基礎疾患に加え、偏った食事や運動不足、喫煙、過度な飲酒といった生活習慣によって進みやすくなります。さらに、座りっぱなしや内臓脂肪の蓄積、糖質に偏った食生活も見逃せない要因です。まずは健康診断の結果を確認し、減塩、こまめな運動、禁煙、飲酒量の見直しなど、できることから少しずつ取り組みましょう。
この記事について
著者

ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)
エームサービス株式会社に所属する管理栄養士で構成。給食・食の現場で培った知見をもとに、日々の食と健康に役立つ確かな情報をわかりやすく発信しています。
→ ヨミサプの編集方針について監修

メディコレWEB
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています。



