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糖尿病とは
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糖尿病ってどんな病気??
2025.11

糖尿病について、どのくらい知っていますか?実は、日本の総人口の15%を超える約2,000万人が糖尿病患者および、その予備軍と推定されています(※1)。また、糖尿病が強く疑われる人の割合は年齢が上がるにつれて上昇しています。この記事では、だれにでも発症する可能性がある糖尿病について正しい知識を解説します。
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病とは、「インスリンの作用が十分ではないためブドウ糖が有効に使われずに高血糖が続く状態」のことです。インスリンはとても大切な役割をしていて、血糖値を正常に保ってくれています。
●インスリンの働き
インスリンはすい臓から分泌されるホルモンの一種で、健康な人の場合、インスリンの働きにより血糖値の恒常性が維持されます。インスリンはブドウ糖を筋肉などの細胞に取り込ませ、空腹時でも食後でも血糖値を適切な範囲に維持します。
●糖尿病の原因
➊インスリンが十分に出ない・・・日本人は欧米人よりもインスリンが十分に出なくなりやすい素質があり、やせていても糖尿病になりやすいと言われています。
❷インスリンの効きが悪くなる・・・インスリンがあるのにブドウ糖を筋肉などの細胞に取り込みにくくなる状態です。

●糖尿病の4つの成因分類
糖尿病は、1型糖尿病、2型糖尿病、遺伝子異常やその他の疾患によるもの、妊娠糖尿病の4つに分類されます。
1型糖尿病は、インスリンを分泌するβ細胞が破壊されて発症する糖尿病です。したがって、インスリンによる生命の維持が欠かせません。1型糖尿病は、自己抗体を認める「自己免疫性」(急性発症1型糖尿病、緩徐進行1型糖尿病)と、自己抗体が関与しない「特発性」(劇症1型糖尿病)に分けられます。
2型糖尿病はインスリンの効きが悪くなる状態(インスリン抵抗性)を主体に発症し、内服薬による管理から始めます。中には糖尿病が進行して、インスリンが必要になることもあります。他にも、様々な原因で発症する糖尿病があります。
糖尿病って気付くの?
糖尿病の初期には、まったく自覚症状がないことも少なくありません。高血糖により起こる自覚症状としては、「のどが渇いて水をたくさん飲む」「トイレが近くなる」という状態から、進行すると「食べていてもやせてしまう」ということがありますが痛みなどの症状はなく、医療機関への受診が遅れることがあります。放置しておくと、全身の血管や神経に障害をきたしさまざまな合併症のリスクが高くなるため、定期的に健康診断を受けることが大切です。
糖尿病って治るの?
なぜ糖尿病になってしまうのか原因が定かではない部分も多く、完治するのが難しい病気ですが、早く見つけて治療することで健康な人と同じように生活が送れます。食事・運動療法などにより血糖を良好に保つことができます。だれにでも発症する可能性があるので、予防の知識や合併症のリスクなどは知っておきましょう。
糖尿病の合併症って知ってた?
一般的に死に至る病気との認識は薄いですが、年間340万人が糖尿病の引き起こす合併症などが原因で命を落としています(※2)。これは世界のどこかで、6秒に1人が糖尿病に関連する病で命を奪われている計算となります。

血糖値を良好に管理することで合併症を予防しよう
血糖値の増加は体の血管を傷つけ、さまざまな臓器障害を引き起こします。糖尿病の悪い状態が続くと、細い血管が障害され(細小血管障害)、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症などの三大合併症を起こす可能性があります。また、大きな血管も障害されるため(大血管障害)、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、また足などの末梢の動脈の障害も認められます。これらの合併症を予防するために、適正に治療する必要があります。

糖尿病はだれでもなりうる病気です。もしかしたらすぐ周りにも糖尿病の人がいるかもしれません。正しい知識を持ち、身近に感じ、理解することが予防につながる第一歩です。
■参考資料
※1 令和5年国民健康・栄養調査結果の概要
※2 Diabetes around the world in 2025(IDF糖尿病アトラス2025)
日本イーライリリー株式会社 「知りたい!糖尿病」HP(2025年10月2日現在)
一般社団法人 日本糖尿病学会HP 「糖尿病ってどんな病気?」(2025年10月2日現在)
世界糖尿病デー実行委員会HP 「世界糖尿病デー」(2025年10月2日現在)
一般社団法人 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」

この記事は、国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 糖尿病内分泌代謝科の監修を受けています。







