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# 貧血

    社会人の貧血リスクと対策は?

      社会人の貧血リスクと対策は?男女の違いも

      2025/9/9

      貧血の症状は立ちくらみやめまいをイメージしがちですが、社会人にとっては日常のコンディションや仕事のパフォーマンスにまで影響を与えるリスクがあります。思わぬ症状が、鉄分不足による“隠れ貧血”の症状かもしれません。

      この記事では、数値にあらわれにくい“隠れ貧血”の正体と、男女別のリスクや症状の違いを、社会人向けにわかりやすく解説します。

      社会人に多い“隠れ貧血”とは?

      パフォーマンス低下やメンタル不調の影に潜む“貧血”。貧血は自覚がないまま進行することがあります。

      男女の貧血の傾向

      貧血の原因や発症傾向は、男女で大きく異なります。女性は月経による鉄の喪失が主な要因で、20〜40代に特に多く見られます。

      一方、若い男性の貧血は少なく傾向ですが、加齢に伴いやや増加する傾向があります。

      しかし、男女共通で食事から栄養が十分にとれない食生活では、鉄不足による貧血の可能性があります。「自分は関係ない」と思わず、男女それぞれの特徴を理解し対策することが大切です。

      男性の貧血は見逃されがち

      男性の貧血は少ないというイメージがありますが、実際には見逃されているだけのケースも少なくありません。特に40代以降の男性では、胃や腸のトラブルによる慢性的な出血が原因となることも。症状があっても「年齢のせい」「疲れているだけ」と片づけてしまいがちですが、放置すると悪化の恐れもあります。

      女性に多い鉄欠乏性貧血

      月経による鉄の損失に加え、ダイエットや偏食が鉄分不足に拍車をかけやすい女性。特に20〜40代は美容意識が高く、栄養バランスが崩れやすい傾向にあります。仕事と家庭を両立するため、忙しくしているから疲労が溜まっている……と思ったら、貧血が原因かもしれません。

      仕事と生活に影響する“貧血のデメリット”

      「疲れやすい」「やる気が出ない」は貧血のサインの可能性があります。働く社会人にとって見過ごせないデメリットを紹介します。

      午後になるとぼーっとする

      午前中は元気に過ごせても、午後になると集中力が落ちてぼーっとしてしまう。そんな状態が続くときは、脳への酸素供給が不足しているかもしれません。

      酸素が足りないことで記憶力や判断力が落ちたり、日中の眠気やだるさとしてあらわれたりすることがあります。

      メンタルが不安定に

      ちょっとしたことでイライラしたり、気分が沈んだり……。実はこうした心の揺らぎにも、鉄不足が関係している場合があります。

      鉄は神経伝達物質の合成に関わっているため、不足すると気分の安定が難しくなることも。

      なんとなくやる気が起きない

      朝起きても「元気が出ない」「テキパキ動けない」と感じる日が続いたら、鉄分不足による無気力感かもしれません。

      鉄はエネルギー代謝にかかわるため、不足すると体がだるくなりがちに。

      女性のライフステージと貧血リスク

      女性はライフステージごとに貧血のリスクが変化します。成長・出産・更年期など、それぞれのステージに合った対策を解説します。

      思春期の貧血

      思春期は体の成長とともに鉄の必要量が急増し、月経が始まることにより出血も重なって貧血リスクが高まります。

      学業や部活動への集中力の低下、肌荒れやだるさといった変化は、思春期貧血の症状であることも。早期の食生活改善と栄養教育が鍵です。

      働き世代の貧血

      20〜40代の女性は、10代と比べて月経は安定しますが就労や、出産・育児とったことから生活が忙しくなり、貧血になりやすいライフステージです。

      妊娠〜授乳期の貧血

      妊娠中は胎児の成長を支えるために鉄の需要が急増し、授乳中も母乳を通じて鉄が失われます。また、多忙な仕事や育児により栄養バランスが崩れやすく、鉄不足が慢性化しやすい時期でもあります。

      鉄不足は母体の疲労やメンタル(気分の落ち込み)だけでなく、胎児や乳児の健康にも影響するため、食事やサプリメントによる補給が推奨されます。

      更年期の貧血

      更年期はホルモンバランスの変化により月経が不安定になり、不正出血や頻発月経が起こりやすくなります。

      動悸や疲れ、めまいなど、更年期症状と思われがちな不調のなかに貧血が隠れていることも。自己判断せず、受診することが重要です。

      閉経後の貧血

      月経が終わると鉄の喪失は減りますが、栄養の吸収効率が下がる高齢期には、がんや消化器系の疾患による慢性的な出血などが原因で貧血が起こることもあります。

      加齢による体調不良と決めつけず、食生活の見直しや健康診断で、健康維持に努めましょう。

      貧血の予防と対策

      毎日の食事と生活習慣の見直しで、貧血は予防・改善が可能です。体の内側からケアする方法を解説します。

      鉄分をしっかりとる食生活に

      鉄分は食事からとるのが基本です。赤身肉・レバー・あさりなどに加え、ビタミンCやたんぱく質と組み合わせると吸収率が高まります。日々の食事に鉄を意識してとりいれましょう。

      生活リズムと睡眠を見直す

      夜更かしや不規則な生活が続くと、胃腸の調子が乱れ、鉄の吸収にも影響します。

      良質な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事を心がけることで、体のコンディションも整い、鉄の吸収環境が改善されます。

      忙しい社会人が“隠れ貧血”に気づくために

      日々の疲れやイライラ、ぼんやり感は「隠れ貧血」の症状かもしれません。

      社会人は忙しさから不調を見逃しがちですが、貧血は心身のパフォーマンスに影響します。「自覚がなくても貧血かも」と意識して、日々の体調変化に気づく力を育てましょう。

      ■参考資料
      厚生労働省:働く女性の心とからだの応援サイト(2025年6月27日現在)
      日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会編 鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂「第3版」2015

      この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています。

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