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# 夏バテ

    夏バテと熱中症の違い

      夏バテと熱中症の違いと関係性とは?

      2025.07.09

      「夏バテと熱中症って同じじゃないの?」
      「夏バテ気味だと熱中症になりやすいって本当?」
      このような疑問を持つ方もいるでしょう。
      夏バテも熱中症も、夏の厳しい暑さが引き金となって起こる体調不良です。

      体がだるくなったりめまいがしたりと、症状が似ている部分もあるため、同じものとイメージされがちです。しかし実は、その原因や症状のあらわれ方、対処法には大切な違いがあります。

      この記事では、そんな夏バテと熱中症の違いと関係性について、分かりやすく解説します。

      夏バテと熱中症の違いは?

      夏バテと熱中症は、どちらも似たような症状をイメージする方も多いでしょう。しかし、実際には大きく三つの違いがあります。

      ●原因
      夏バテは自律神経の乱れや栄養不足、熱中症は高温多湿を原因とした発汗による脱水が主な原因です。

      ●症状が出るタイミング
      夏バテは症状が徐々にあらわれ、気づいたときには体調不良になっていることが多いのに対し、熱中症は突然体調を崩し、軽度であれば比較的早く回復することもありますが、重症化すると入院が必要になるケースもあります。

      ●体温
      夏バテは平熱状態、熱中症は重症になると40℃を超えるケースもあります。夏バテの症状のあらわれ方は、人によって異なります。

      一方で、熱中症は「炎天下での長時間の活動」など、原因となった状況が比較的はっきりしているケースが多く、症状も急激にあらわれやすいと言われています。

      夏バテと熱中症は関係あるの?

      夏バテと熱中症は、原因も症状も異なりますが、まったく無関係というわけではありません。

      夏バテになると、体がだるくなったり食欲が落ちたりして、十分な睡眠や栄養がとりにくくなります。このような状態は体力が減ってしまい、熱中症のリスクを高める要因の一つになりかねません。

      つまり、夏バテを防ぐための対策(バランスのとれた食事、十分な睡眠、適切な休息など)は、結果的に熱中症の予防にもつながります。

      例えば、「明日は長時間屋外で過ごす予定があるから、今夜はしっかり寝ておこう」といった小さな心がけだけでも、体調を整え、熱中症のリスクを減らすことにつながります。

      夏バテしていても、「少しくらい大丈夫」と油断せず、自身の体調に目を向けることが大切です。

      熱中症とは

      熱中症は、気温や湿度が高い環境に長時間いることなどで、体温を調節する機能がうまく働かなくなり、体の中に熱がこもってしまう状態を指します。

      症状はさまざまですが、重症化すると意識障害などを引き起こし、命に関わる危険性もあります。

      熱中症になる理由

      熱中症は、特定の一つの原因だけで起こるわけではなく、いくつかの要因が重なって発症することが多いと言われています。主な要因は、以下の三つに分けられます。

      ●環境面
      気温や湿度が高い、日差しが強い、空調がない部屋に長時間いる…など

      ●身体面
      夏バテ、前日の睡眠不足、二日酔い、持病がある、栄養が足りていない、汗をかきにくい…など

      ●行動面
      激しい運動をした、長時間日の当たる場所で作業をしていた、水分補給ができない状況だった…など

      「熱中症は外で起こるもの」と思われがちですが、実は室内で発症するケースも少なくありません。熱中症の約3~4割が室内で発生しており、家の中にいても油断は禁物です。

      特に熱中症になりやすい時間帯は12~15時頃であり、気温は32℃以上になると熱中症による救急搬送が増加する傾向にあります。

      近年、真夏日や猛暑日が連日続くケースも多いことから、熱中症にならないために、これらの三つの要因に注意しましょう。

      熱中症になりやすい人の特徴

      熱中症は誰がなってもおかしくない病気ですが、特に注意が必要な方がいます。

      • 子ども:体温調節機能が完全に発達していないため

      • 高齢者:暑さを感じにくくなるため

      • 肥満の方:肥満の方は体内に熱がこもりやすく、熱放散がうまくいかないことがあるため

      • 睡眠不足の方:体温調節機能が働きにくくなるため

      • 高温多湿の環境で働く機会が多い方:暑さに慣れてしまい、「暑い」と感じにくくなるため

      統計によれば、特に55歳以上の方や19歳以下の若い世代で熱中症の発生が多い傾向が見られます。

      一方で、20代後半など比較的体力のある年代が、一切熱中症にならないというわけではありません。年齢にかかわらず、誰もが熱中症になる可能性があるため、日ごろからの対策が非常に重要です。

      「自分は大丈夫」と過信せず、予防に努めましょう。

      熱中症の症状

      熱中症のサインは、軽いものから命に関わる重いものまでさまざまです。「おかしいな」と感じたら、早めに対処することが大切です。

      • めまい

      • 顔のほてり

      • 頭痛

      • 筋肉痛や筋肉けいれん

      • 倦怠感や吐き気

      • 汗の量が尋常ではない、もしくは一切汗をかかない

      • 体温が異常に高い

      • 呼びかけに対する応答がない

      • まっすぐ歩けない

      • 自力で水分補給ができない

      人によって症状は異なるものの、いつもより元気がなく、上記のような状態が見られた場合には熱中症かもしれません。

      熱中症になったら

      熱中症の兆候を感じたら、まずはめまいや立ちくらみなどの症状がないかを確認することが大切です。

      万が一、自分の周りの人が熱中症の兆候がある場合には、落ち着いて適切な応急処置を行いましょう。

      ここでは、熱中症が疑われる場合の基本的な対処方法を解説します。

      症状を確認して熱中症か判断する

      まずは、熱中症の症状がある場合、どの段階にあるかを確認します。確認の手順は以下の通りです。

      1. 意識があるか:意識がない場合は救急車を呼ぶ

      2. 水分を自力で飲めるか:飲めない場合は医療機関を受診する

      3. 対策をして症状が改善したか:改善しない場合は医療機関を受診する

      外出時に、子どもや周りの人に熱中症の兆候が見られたら、落ち着いて一つずつ状態を確認します。症状がひどい場合や改善しない場合は、すぐに医療機関を受診もしくは救急車を呼びましょう。

      体を冷やす

      症状が確認できたら、体を冷やして体内にこもった熱を逃がします。意識がなくて救急車を呼んだ場合も、待っている時間に体を冷やしておくと良いです。

      近くに建物や車がある場合は、空調の利いた涼しい場所に移動します。もし室内への移動が困難な場合は、風通しの良い日陰に移動し、楽な姿勢にしましょう。

      衣服を緩めたり、可能であれば脱がせたりして、体の熱を逃がしやすくします。

      氷や保冷剤をあてる際は、両側の首筋や脇、脚の付け根などがおすすめです。氷や保冷剤がない状況で体を冷やす際は、体に水をかけてうちわなどであおぐ方法もあります。

      しっかりと水分補給をする

      意識が正常であれば、体を冷やすと同時に、水分を補給します。このとき、一緒に塩分をとることも大切です。

      熱中症で大量に汗をかくと、体内の水分だけでなく必要な塩分も失われてしまいます。そのため、スポーツドリンクや経口補水液などを補給し、体内の電解質バランスを整えることが重要です。

      ただし、意識がない場合や嘔吐の症状がある場合、水分が気道に間違って流れ込んでしまうリスクがあります。状況によっては、口からの水分補給が危険な場合もありますので注意が必要です。

      まとめ|夏バテと同時に熱中症対策も重要

      夏バテと熱中症は、原因や症状が異なります。熱中症にならないためにも、外出時間を考えたり、こまめに水分補給をしたりすることが大切です。

      また、バランスのとれた食事や睡眠、休息が夏バテにも熱中症対策にもつながります。誰もが熱中症になる可能性があるため、日ごろから夏バテ予防とあわせて対策しておきましょう。

      ■参考資料
      一般財団法人日本気象協会:熱中症ゼロへ(2025年6月3日現在)

      この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています。

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