# 夏バテ
夏バテとは?
夏バテとは?症状や原因を解説
2025.07.02

夏が近づくと「なんだか体がだるい」「食欲がない」そう感じる経験はありませんか?
年齢や性別にかかわらず、多くの人が一度は感じるであろう夏の不調「夏バテ」。人によっては、「毎年夏になるとどうしても体調を崩してしまう」という方もいるかもしれません。
実は、夏バテにはいくつかの原因が考えられ、どのような症状が表れるかは人それぞれ異なります。
この記事では「夏バテってそもそも何だろう?」という疑問から、原因や症状、なりやすい人の特徴まで、夏バテに関する知識を分かりやすく解説します。
どれくらいの人が夏バテに悩んでいる?
皆さんのなかには「毎年夏バテに悩んでいる」という方がいるかもしれません。「2023年 夏バテに関する47都道府県意識調査(リンナイ調べ)」によると、なんと約8割の方が「夏バテのような体調不良を経験したことがある」と回答したそうです。
さらに注目したいのは、約4割の方が本格的な夏が始まる前から夏バテの症状を感じているという点です。このことから、夏バテを放置すると、慢性的な疲労感や集中力の低下など、生活の質の低下につながる可能性があります。
また同調査では、自覚症状に関する回答から、夏バテの対策が必要と判断された方は約5割もいました(※1)。
どうして夏バテになるの?
夏バテとは、夏の暑さがきっかけで起こるさまざまな体調不良の総称です。子どもから大人まで誰にでも起こる可能性があり、症状も人によって異なります。
「毎年夏になると調子が悪くなる…」という方は、自身の夏バテの原因に気付かず、上手く対処できていないのかもしれません。
ここでは、夏バテが起こる主な原因について詳しく見ていきましょう。
水分不足
特に夏は体温を下げるために多くの汗をかきます。そのため、意識して水分補給をしないと、気づかないうちに水分不足になりがちです。
水分不足が進行すると血流の循環が悪化し、脳や筋肉、内臓への血液供給が低下して、頭痛やめまい、だるさ、食欲不振などさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
体内の水分不足は夏バテだけでなく、命の危険にも関わるため注意が必要です。
栄養不足
夏になると暑さの影響で、さっぱりした麺類や冷たい食べ物を選ぶ機会が増える方も多いでしょう。こうした食事は食べやすい反面、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が不足しやすくなります。
その結果、知らず知らずのうちに栄養が偏り、疲労感が抜けない・食欲が落ちるといった不調があらわれやすくなります。これがいわゆる「夏バテ」の原因となり、さらに食欲が低下するという悪循環に陥ることも。
暑い季節こそ、さっぱりした食事に偏りすぎず、栄養バランスを意識した食生活を心がけることが大切です。
体力の消耗
夏は、暑さの影響でいつも以上に体力を消耗しやすい時期です。ほかの時期と比較すると汗をかきやすい点や室内外の温度差による自律神経の乱れが、体力の消耗につながっています。
また、寝苦しさから十分な睡眠を確保できずにいると、疲労が蓄積しやすくなります。
睡眠不足は寝ている間の疲労回復ができないだけでなく、日中の活動にも大きな影響を与え、夏であれば夏バテになるリスクが高まるため注意が必要です。
消化機能の低下
「夏は食欲がなくて…」という悩みも、夏バテの代表的な症状の1つです。これは、胃腸の働き、つまり消化機能が低下していることが原因として考えられます。
暑いと、つい冷たい飲み物やアイスなどを食べる機会が増えますよね。しかし、冷たいものの食べ過ぎは胃腸に負担をかけ、消化機能の低下や腹痛といった胃腸の不調を引き起こすおそれがあります。
自律神経の乱れ
夏は、屋外と冷房の効いた室内との温度差が大きいと、自律神経の働きに過剰な負担がかかり、調整が追いつかなくなることがあります。
自律神経の乱れは、気分の不安定さや睡眠リズムの乱れなど、心身にさまざまな影響を与えることがあります。
こんな症状はありませんか?夏バテのサインをチェック

夏バテになると、具体的にどのような症状が表れるのでしょうか。以下のようなサインに心当たりがないか、チェックしてみましょう。
体全体がだるい、疲れやすい
なんとなく熱っぽい
些細なことでイライラしてしまう
食欲がない、食べたいと思うものがない
胃がもたれる、吐き気がする
立ち上がった時にクラっとする
めまいがする
ただし、これらの症状が必ずしもすべてあらわれるわけではなく、夏バテの症状の出方には個人差があります。「体がだるいだけ」の方もいれば、「食欲不振とめまいがひどい」という方もいるように、症状は人によってさまざまです。
夏バテになりやすい人の特徴
夏バテは、誰もがなる可能性があります。特に、暑さに弱い方や体が暑さに慣れていない方は、汗をかきにくい傾向があるため、夏バテになりやすいといえます。
例えば、屋外で活動することが多い方に比べ、冷房のきいた室内で長時間過ごしていると、暑さへの耐性や体温調節機能が弱まり、自律神経の乱れを引き起こしやすくなります。
また、子どもの頃は夏バテしにくかったのに、大人になってから夏バテしやすくなった、と感じる方はいませんか?
加齢による代謝機能の変化も、夏バテの症状に関係していると考えられます。
夏バテになったら
もし夏バテになったら、まずは無理せずゆっくり休むことが大切です。水分をしっかりととり、休息しながら体力を回復させましょう。
食欲がない時でも、次のような工夫で必要な栄養を補うことが大切です。
酸味のある果物など食べやすいものをとり入れる
みょうが、生姜、青じそなど食欲増進が期待できる薬味をアクセントとして料理に入れる
スムージーなどの栄養価の高い食べやすい食品を活用する
ゼリー飲料などの栄養補助食品を活用する
おかゆや豆腐、茹でた野菜など消化に良いものを食べる
食事の回数を増やしたり間食したりして、少しずつ栄養を補う
食べやすいと感じるものや、食欲増進が期待できる食材を意識的にとり入れ、自身のペースで食事をしましょう。
まとめ|夏バテの原因や症状は人それぞれ異なる
夏バテは多くの方が経験しがちな不調であり、水分や栄養の不足、体力消耗などさまざまな原因が考えられます。食欲低下やめまいなど、あらわれる症状も人それぞれです。
夏バテかなと感じたら、まずはしっかり休んで体力を回復させましょう。また、工夫しながら必要な栄養を補給することも、夏バテの改善には大切です。
「毎年夏は調子が悪いな…」と感じている方は、自身の夏バテの原因を探り、今回ご紹介した方法をぜひ実践してみてください。
■参考資料
※1 リンナイ株式会社 熱と暮らし通信 夏バテに関する47都道府県意識調査(2023年)

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています。







