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夏バテとは?
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夏バテとは?症状や原因を解説
2026/7/28
著者:
ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)
監修:
メディコレWEB

夏の暑さで体がだるい、食欲がわかないといった不調を感じることはありませんか。実は、多くの日本人が経験する「夏バテ」には、様々な要因があります。この記事では、夏バテが起こる主な原因や、見逃してはいけない体のサイン、そして日常生活で取り入れられる対策について詳しく解説します。なぜ自律神経が乱れ、消化機能が低下してしまうのか、その理由を正しく理解することで、暑い季節を健やかに乗り切るためのヒントが得られるはずです。
どれくらいの人が夏バテに悩んでいる?
夏の暑さが本格化すると、体調不良を感じる人は決して少なくありません。実は、夏バテは多くの日本人が経験している、非常に身近な悩みの一つです。
「2023年 夏バテに関する47都道府県意識調査(リンナイ調べ)」によると、なんと約8割の方が「夏バテのような体調不良を経験したことがある」と回答したそうです。
さらに注目したいのは、約4割の方が本格的な夏が始まる前から夏バテの症状を感じているという点です。このことから、夏バテを放置すると、慢性的な疲労感や集中力の低下など、生活の質の低下につながる可能性があります。
また同調査では、自覚症状に関する回答から、夏バテの対策が必要と判断された方は約5割もいました(※1)。
特に気温や湿度が高い日本の夏は、体に大きな負担がかかりやすい環境です。毎年多くの人が、この季節特有の疲れやだるさに悩まされています。
自分だけが辛いのではないかと不安に思う必要はありません。多くの人が同じような悩みを抱えながら、工夫をして夏を乗り切ろうとしています。まずは、自分が夏バテのサインを感じていないか、改めて確認してみることが大切です。
どうして夏バテになるの?
夏バテは、暑さによる体の不調が重なって引き起こされます。主な原因は一つではなく、水分や栄養の不足、自律神経の乱れなどが複雑に関係しています。どのようなメカニズムで不調が起こるのか、具体的に見ていきましょう。
水分不足
暑い季節は汗をかく機会が多く、体内の水分が失われやすくなります。のどの渇きを感じてから水を飲むのでは遅く、知らず知らずのうちに脱水状態になっていることも珍しくありません。特に高齢者はのどの渇きを感じにくいため、意識的に水分をこまめにとることが大切です。体内の水分が不足すると血液の循環が悪くなり、体に必要な酸素や栄養が十分に行き渡らなくなってしまいます。
栄養不足
暑さで食欲が落ちると、食事の回数が減ったり、そうめんや冷やし中華といったのど越しの良い麺類だけで食事を済ませたりしがちです。しかし、これらのような炭水化物に偏った食事では、体の代謝に必要なビタミンやミネラルが不足してしまいます。特にエネルギー代謝を助けるビタミンB1などが不足すると、疲れがとれにくくなり、夏バテの症状が悪化する原因となります。
体力の消耗
高温多湿な環境下では、体は汗をかいて体温を下げようとするため、常にエネルギーや水分を消費しています。また、暑さによる寝苦しさから睡眠不足に陥りやすく、疲労が回復しにくい状態が続くこともあります。日々の活動で消耗した体力が十分に回復できないまま翌日を迎えるというサイクルが繰り返されることで、体は慢性的な疲労状態に陥り、夏バテにつながるのです。
消化機能の低下
暑いからといって冷たい飲み物やアイスクリームなどをとりすぎると、胃腸が冷えてはたらきが鈍くなります。胃腸のはたらきが低下すると消化吸収がうまくいかず、食欲不振や下痢、便秘といった不調を引き起こします。また、胃腸の不調は栄養不足をさらに加速させる要因にもなるため、冷たいもののとり過ぎには注意が必要です。
自律神経の乱れ
夏バテの大きな原因の一つが、自律神経の乱れです。外の猛暑と冷房の効いた涼しい室内を行き来することで、体は激しい温度変化に対応しなければなりません。この過酷な環境にさらされると、体温調節を担う自律神経が過剰にはたらき、疲弊してしまいます。自律神経が乱れると、だるさやめまい、頭痛、不眠といった体の不調が引き起こされ、夏バテの症状としてあらわれます。
こんな症状はありませんか?夏バテのサインをチェック
夏バテは急に体調不良としてあらわれることもあれば、じわじわと不調が蓄積することもあります。まずは自分の体調を客観的に観察し、日頃と違うサインが出ていないかを確認してみましょう。

全身のだるさや疲労感
夏バテの代表的な症状として、全身の強いだるさや疲労感があげられます。しっかり休んだはずなのに疲れがとれない、朝起きるのがつらいといった状態が続く場合は注意が必要です。また、体が重く感じられ、何をするにもやる気が出ないという精神的な気だるさを伴うこともあります。これは高温多湿な環境に適応しようとして、体が過剰にエネルギーを消費し、疲弊しているサインかもしれません。
食欲不振や消化機能の低下
暑さにより食欲がわかず、食事の量が減ってしまうこともよくある症状です。また、胃腸のはたらきが鈍くなることで胃もたれや消化不良を起こしやすくなります。水分をとりすぎて胃液が薄まることで、食欲がさらに低下するという悪循環に陥ることもあります。下痢や便秘といったお腹の不調も消化機能が低下しているサインです。
精神的な不調やその他の症状
夏バテは体だけでなく、心にも影響を及ぼします。理由もなくイライラしたり、集中力が続かなかったりするのは、自律神経が乱れているサインの可能性があります。さらに、頭痛やめまい、立ちくらみといった症状が出ることも珍しくありません。夜になっても寝つきが悪く、睡眠不足になることで翌日の体調がさらに悪化するというケースも多いため、小さな不調を見逃さないことが大切です。
夏バテになりやすい人の特徴
夏バテは誰にでも起こりうる症状ですが、日頃の生活習慣によってリスクが高まる場合があります。どのような人が夏バテになりやすいのか、具体的な特徴を見ていきましょう。
屋内と屋外の温度差が激しい環境にいる人
オフィスや自宅など、冷房が強く効いた室内と、猛暑の屋外を行き来する機会が多い人は注意が必要です。急激な温度変化は、体温調節を担う自律神経に大きな負担をかけます。
睡眠不足や不規則な生活習慣がある人
夜更かしや不規則な食生活は、体の回復力を低下させます。本来、睡眠は日中に受けたダメージを修復し、自律神経を整える重要な時間です。しかし、睡眠不足が続くと疲労が蓄積し、免疫力も下がってしまいます。
ストレスを抱えやすい人
精神的なストレスも、自律神経のバランスを崩す原因の1つです。ストレスを感じると交感神経が優位になり、体が緊張状態になります。この状態が長く続くと、リラックスするための副交感神経との切り替えがスムーズにできなくなります。日頃からストレスを抱えやすい人は、暑さという身体的なストレスも加わることで、より夏バテになりやすい傾向があります。
夏バテになったら
夏バテの症状を感じたら、まずは無理をせず体を休めることが大切です。日常生活を見直すことで、体調の回復を促しましょう。
食生活を見直す
食欲がないときでも、エネルギーを補給するために食事は重要です。食事を十分にとれない場合はゼリー飲料などを活用しましょう。また、エネルギー代謝を助けるビタミンB1や、疲労回復に関わるクエン酸を意識してとることも有効です。豚肉、枝豆、レモン、梅干しなどを食事に取り入れると良いでしょう。無理に一度で多く食べるのではなく、数回に分けて少しずつ食べる工夫もおすすめです。水分補給は、水や麦茶でこまめに行いましょう。
医療機関を受診する目安
夏バテだと思っていても、実は他の病気が隠れている可能性があります。高熱が出る、激しい頭痛やめまいがする、意識がぼんやりする、水分がとれないといった症状がある場合は注意が必要です。また、休息をとっても症状が改善しない場合や、日常生活に支障が出るほど辛いときは、早めに医療機関を受診しましょう。無理をせず、専門家の判断を仰ぐことが早期回復への近道です。
まとめ|夏バテの原因や症状は人それぞれ異なる
夏バテは、水分不足や栄養不足、自律神経の乱れなどが重なって起こります。まずは十分な睡眠、バランスの良い食事、こまめな水分補給を心がけ、無理のない範囲で対策を実践してみましょう。日々の体調管理を振り返ってみて、自分に合った健康習慣を継続してください。
■参考資料
※1 リンナイ株式会社 熱と暮らし通信 夏バテに関する47都道府県意識調査(2023年)
この記事について
著者

ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)
エームサービス株式会社に所属する管理栄養士で構成。給食・食の現場で培った知見をもとに、日々の食と健康に役立つ確かな情報をわかりやすく発信しています。
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