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クエン酸
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からだの癒しや掃除に!クエン酸
2025.07.02

この記事では、疲労感の軽減や掃除への活用に効果が期待されているクエン酸についてご紹介します。
クエン酸とは?

クエン酸は、柑橘類や梅干しなどに含まれる、爽快な酸味を感じさせる成分です。酸化防止剤や乳化剤、調味料として食品に添加されていることもあります。
クエン酸が初めて発見されたのは18世紀。スウェーデンの科学者カール・ヴィルヘルム・シェーレによってレモン果汁から発見されました。その後、食品添加物や掃除用成分として広く利用されるようになりました。
クエン酸の「クエン」は、日本のミカン「丸仏手柑(まるぶしゅかん)」やレモン類の漢名「くえん」が語源です。英語では「Citrate」で、柑橘類を意味する「Citrus(シトラス)」が語源です。
クエン酸の働き
●疲労感の軽減
クエン酸は、糖や脂肪からエネルギーがつくられる過程で必要です。以前は、クエン酸が運動などで体内に増えた乳酸の分解を助けることで疲労回復効果があると考えられていました。しかし、最近の研究では、乳酸は疲労物質ではなく、エネルギー源として再利用されることが分かっています。
また、いくつかの研究ではクエン酸が疲れを感じにくくさせると報告されています。
●食欲増進
クエン酸の酸味により唾液や胃液を出させることで、食べる意欲を引き出す力もあります。
●ミネラルの吸収を良くする
クエン酸は、カルシウムやマグネシウム、鉄などの吸収を助けます。
クエン酸のとり方
クエン酸をどれくらいとったら良いか定められていませんが、体にためておけないため、こまめにとるのがおすすめです。
クエン酸は水溶性なので、大量にとらない限り心配はありません。ただし、一度に大量にとると胃腸を刺激しすぎて下痢や腹痛、吐き気などを引き起こすことがあります。
通常は唾液が酸を洗い流して中和するため、大きな問題にはなりませんが、長時間や繰り返し酸に触れていると歯の表面のエナメル質が溶けて薄くなったり、やわらかくなってしまう可能性があります。クエン酸をとった後に口をすすいだり、水を飲むなどの対策がおすすめです。
クエン酸を含む代表的な食品
梅、レモン、ライム、グレープフルーツ、ダイダイ
梅干しや酢にも含まれるため、日本では伝統的な食文化の一部として親しまれています。
食品に含まれる以外にも、食用クエン酸として、粉末タイプ、錠剤・カプセルタイプ、スティック・ゼリータイプなどもありますので、用途に合わせて選びましょう。
掃除への活用
食事以外にも、クエン酸は水垢や石鹸カスの汚れといったアルカリ性の汚れを溶かす力があり、キッチンや浴室のナチュラルクリーニングの素材として活用できます。
ナチュラルクリーニングとは、自然由来の成分を使って汚れを落とす掃除方法であり、クエン酸の他にも重曹などといった天然成分を使用します。
クエン酸は、環境や人体に優しい洗剤の代替として活用が進んでおり、化学薬品を使わずに水回りの掃除ができる点で人気を集めています。ただし、金属や大理石など一部の素材には使用できないため、注意が必要です。
クエン酸の幅広い活用例
クエン酸は、洗濯後の生乾き臭の抑制や、魚介類の臭み取り、ヘアリンス、消臭スプレーなど様々な用途で活用されています。
さらにクエン酸は美容効果も期待され、例えば、肌のターンオーバーを促進するためのピーリングジェルに使用されています。また、肌のpHを整えることを目的に洗顔料にも使用され、ニキビなどの肌トラブルを予防する効果が期待されています。
まとめ
クエン酸は、疲労感の軽減に効果を期待されており、食欲を増進する力もあります。さらに、化学合成されていない環境や人に優しい洗剤として掃除にも活用できます。一度に大量にとると胃腸を刺激しすぎることがあるため、ほどよい量を意識しましょう。
◆参考資料
国立健康・栄養研究所:素材情報データベース「クエン酸」(2025年5月23日現在)





