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紫外線対策と栄養
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紫外線対策で意識したい栄養素
2026/8/7
著者:
ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)
監修:
メディコレWEB

日差しが強くなる季節、日焼け止めや日傘といった外側からのケアだけでは不安を感じることはありませんか。この記事では、紫外線ダメージを内側からブロックするために不可欠な栄養学の知識をお伝えします。
- 紫外線ダメージを食事で内側から対策
- 肌の老化原因と活性酸素の発生
- 抗酸化物質をとり入れて活性酸素に対抗する
- 紫外線対策におすすめの栄養素
- 抗酸化ビタミン「ビタミンACE」の役割
- ポリフェノールで守りを強化する
- カロテノイドで備える内側のバリア
- 効果的とるためのポイント
- ビタミンACEは毎食で補う
- ポリフェノールはこまめに補給する
- カロテノイドは油と組み合わせる
- 組み合わせて“抗酸化ネットワーク”を活かす
- 肌の健康を土台から支えるたんぱく質と脂質の役割
- たんぱく質
- 脂質
- 毎日継続してとることが肌の健康を守る
- 継続するためのポイントとサプリメントの活用
- 無理なく続けるための工夫
- サプリメントを上手に活用する
- まとめ|紫外線対策は食事も意識しよう
紫外線ダメージを食事で内側から対策
紫外線対策といえば、日よけをイメージする方が多いでしょう。実は、食事によって体の中から紫外線対策を行うことも大切です。
肌の老化原因と活性酸素の発生
肌の老化原因の約80%は、紫外線による影響といわれています。紫外線が肌に当たると、体内で細胞を老化させる活性酸素が増加します。活性酸素は日々発生し、蓄積されることで肌のダメージにつながります。そのため、紫外線対策を意識した食事をとり入れ、活性酸素を抑制することが非常に重要です。
抗酸化物質をとり入れて活性酸素に対抗する
活性酸素を抑制するために役立つのが、抗酸化物質です。抗酸化物質は、体内で過剰に作られた活性酸素の働きを抑える役割をもちます。活性酸素は毎日発生するため、食事から抗酸化物質を継続的にとることが大切です。抗酸化物質には複数の種類があり、それぞれ異なる方法で体内の酸化を防ぎます。日々の食事に抗酸化物質が豊富な食品をとり入れることで、内側から肌を守る力を高めることができます。
紫外線対策におすすめの栄養素
紫外線対策には、抗酸化作用のある栄養素の摂取がおすすめです。ここでは代表的な成分をご紹介します。
抗酸化ビタミン「ビタミンACE」の役割
抗酸化ビタミンとして知られるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、頭文字をとって「ビタミンACE(エース)」と呼ばれます。これらは体内で発生した活性酸素を抑制する重要な役割を担っています。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持を助け、ビタミンCはコラーゲンの生成に関与しながら自身も高い抗酸化力を発揮します。そしてビタミンEは、細胞膜の酸化を防ぐ働きがあります。それぞれが異なる部位やメカニズムで働くため、バランスよくとることが大切です。
ポリフェノールで守りを強化する
植物が紫外線などの外敵から身を守るために作り出す成分がポリフェノールです。現在5,000種類以上あると言われ、代表的なものにはコーヒーに含まれるクロロゲン酸、緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン、チョコレートのカカオポリフェノールなどがあります。
ポリフェノールは、抗酸化ビタミンとは異なる経路で活性酸素にアプローチします。ビタミンが細胞を守る一方で、ポリフェノールは活性酸素そのものを除去したり、発生を抑えたりする働きが期待できます。
カロテノイドで備える内側のバリア
植物が強い日差しの中でも安定した状態を保つために持つのがカロテノイドです。600種類以上存在し、にんじんのβカロテン、トマトのリコピン、ほうれん草のルテインなどが知られています。
カロテノイドの特徴は、脂溶性で細胞膜に存在し、外部からの刺激を受けやすい部分を守る点にあります。特に光や酸化の影響を受けやすい組織に分布し、ダメージを受けにくい状態を維持する働きが期待されます。
また、βカロテンのように体内でビタミンAに変換されるものもあり、皮膚や粘膜といったバリア機能の維持にも関与します。

効果的とるためのポイント
紫外線ダメージから肌を守るには、これらの栄養素を意識して取り入れることが大切です。ただし、より役立てるためには“とり方”にも工夫が必要です。
ビタミンACEは毎食で補う
ビタミンA・C・Eは、体内で働き続けるためにこまめな補給が必要な栄養素です。特にビタミンCは水溶性で失われやすいため、毎食意識して取り入れることが重要です。野菜や果物、ナッツ類などを組み合わせ、日々の食事の中で自然にとる習慣をつけましょう。
ポリフェノールはこまめに補給する
ポリフェノールは代謝が早く、体内には長くはとどまりません。そのため、1日数回に分けてこまめにとるのがおすすめです。朝昼晩の食事に加え、10時や15時のおやつにコーヒーやチョコレートなどを活用すると、飽きずに続けられるでしょう。加熱しても問題ありませんが、水に溶けやすいため、スープや煮込み料理にして汁ごととる工夫もおすすめです。
カロテノイドは油と組み合わせる
カロテノイドは脂溶性のため、油脂と一緒にとることで吸収率が高まります。サラダにはオリーブオイルやごま油を使ったドレッシングを選び、炒め物や煮込み料理などの調理法を取り入れるとよいでしょう。加熱することで細胞壁がやわらかくなり、体内への取り込みもスムーズになります。
組み合わせて“抗酸化ネットワーク”を活かす
これらの成分は単独で働くだけでなく、組み合わせることで互いに補い合い、抗酸化力が高まります。この関係は「抗酸化ネットワーク」と呼ばれています。
例えば、トマト(リコピン)+ナッツ(ビタミンE)+緑茶(カテキン)のように、複数の抗酸化成分を組み合わせると、より効率的に体を守ることができます。

肌の健康を土台から支えるたんぱく質と脂質の役割
紫外線ダメージに負けない肌を作るためには、抗酸化物質だけでなく、肌そのものの土台を整えることが欠かせません。肌のバリア機能を維持し、健やかな状態を保つために重要な栄養素であるたんぱく質と脂質の役割について解説します。
たんぱく質
たんぱく質は、肌の細胞を構成する最も基本的な成分です。肌は日々ターンオーバーを繰り返しており、古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わっています。この新しい肌細胞を作る材料となるのがたんぱく質です。毎食しっかりとたんぱく質をとることは、肌の健康を守るうえで非常に重要といえます。
肉や魚、大豆製品、卵などの食品には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。これらは主菜として食卓に並ぶことが多い食品ですが、インスタント食品中心の食事や、ダイエットのために食事量を制限している場合には不足しがちです。肌の健康を土台から支えるためにも、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事を心がけましょう。
脂質
肌のバリア機能を維持するためには、脂質も重要な役割を担っています。特に注目したいのが、不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は細胞膜の構成成分として、肌の潤いを保ち、乾燥から肌を守るために欠かせません。
不飽和脂肪酸は、えごま油やあまに油、青魚に含まれる魚油(DHA・EPA)などに多く含まれています。これらの油は熱に弱い性質をもつものが多いため、加熱調理には不向きです。加熱せずにドレッシングや和え物などに混ぜてとるのがおすすめです。また、肉料理中心の食生活の方は、意識的に魚料理を取り入れることで、良質な脂質を補うことができます。
毎日継続してとることが肌の健康を守る
栄養素による紫外線対策は、即効性のある日焼け止めとは異なり、継続することで効果を発揮します。肌のターンオーバーに合わせて、毎日バランスの良い食事を続けることが、紫外線に負けない強い肌を作る土台となります。
特定の食品だけを偏ってとるのではなく、毎食主食・主菜・副菜をそろえることを意識しましょう。食事の頻度を安定させ、規則正しい生活を送ることも、内側からのケアには欠かせません。毎日の食事を楽しみながら、紫外線に負けない肌づくりを継続していきましょう。
継続するためのポイントとサプリメントの活用
紫外線対策を食事から行う場合、一時的な取り組みでは十分な効果が期待できません。肌の健康を維持するためには、栄養バランスのとれた食事を日々の習慣として長く続けていくことが何よりも重要です。
無理なく続けるための工夫
食事による紫外線対策を長続きさせるには、無理をしないことが大切です。毎日完璧な献立を考えるのは負担が大きいため、作り置きや冷凍野菜を活用してみましょう。例えば、抗酸化ビタミンが豊富なブロッコリーやほうれん草は、下茹でして小分けに冷凍しておけば、忙しい朝や疲れた夜でも手軽に料理へ加えられます。
また、特定の食材にこだわりすぎず、旬の野菜を意識するだけでも十分です。旬の野菜は栄養価が高く、価格も手頃なため、家計にもやさしく続けやすいでしょう。まずは、いつもの食事に小鉢を一品増やす、あるいは彩りを意識して野菜をプラスするなど、小さな変化から始めてみてください。
サプリメントを上手に活用する
日々の食事で必要な栄養素をとることが基本ですが、忙しくて自炊が難しい日や、外食が続くこともあるでしょう。そのような場合には、サプリメントを補助として活用するのも一つの方法です。
サプリメントを選ぶ際は、成分表示を確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。また、あくまで食事を補うものであることを理解し、過剰にとりすぎないよう注意しましょう。特定の成分だけをサプリメントで補うのではなく、食事全体でバランスよく栄養をとることを心がけてください。肌の状態は内側からの積み重ねでつくられます。自分のライフスタイルに合わせて無理なく継続できる方法を見つけていきましょう。
まとめ|紫外線対策は食事も意識しよう
紫外線対策には、抗酸化ビタミンやカロテノイドを含む緑黄色野菜、良質なたんぱく質をバランスよくとることが重要です。特にトマトのリコピンなどは、油と一緒に調理することで吸収率が高まります。食事は肌の土台をつくる大切な要素であり、日々の積み重ねが未来の肌を守る盾となります。まずは毎日の献立に、ブロッコリーやサケ、ナッツ類などを一品取り入れることから始めてみましょう。内側からのケアを習慣化し、自信を持って季節の変化を楽しんでみてください。
この記事について
著者

ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)
エームサービス株式会社に所属する管理栄養士で構成。給食・食の現場で培った知見をもとに、日々の食と健康に役立つ確かな情報をわかりやすく発信しています。
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