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# 免疫

    体の中で戦う免疫細胞

      体の中で戦う免疫細胞

      2025/9/8

      この冬、インフルエンザやコロナが大流行したことで、免疫の大切さを改めて実感した人も多いのではないでしょうか。また最近、細胞をテーマにした映画が話題になったこともあり、免疫細胞に興味を持った人もいるでしょう。ウイルスや細菌から体を守るために戦う免疫の仕組みを知って、健康な体をつくりませんか。

      人には病原体などから体を守る仕組みがある

      私たちの身の回りには無数のウイルスや細菌などが存在しています。それなのに頻繁に病気にかからないのは、体を守る仕組みが備わっているからです。

      第1段階 体の表面(皮膚、粘膜、涙、鼻水、唾液)で防御

      皮膚や目・口・鼻の粘膜が体の中へ異物が侵入するのを阻止。また涙、鼻水、唾液などに含まれるリゾチームが、細菌の細胞壁を破壊することで体内への侵入を防ぎます。

      第2段階 体の内部で防御(自然免疫) 

      体の表面の防御を突破して体内に侵入した異物を真っ先に感知し、食べたり直接攻撃したりする細胞が、生まれつき体の中に備わっています。これを自然免疫といいます。

      第3段階 体の内部で防御(獲得免疫)

      自然免疫でも対応できなかった異物に対しては、侵入した異物を記憶し、それに応じた攻撃ができるように変身した免疫細胞が戦います。これは後天的に得る免疫で、獲得免疫といいます。

      チームプレイで体を守る、免疫のはたらき

      免疫とは、体の中に侵入した病原体や、それらに感染した細胞を攻撃して、体を守ってくれる仕組みのこと。その中心となる免疫細胞が白血球です。白血球にはさまざまな種類があり、お互いに協力し合いながら、いわばチームプレイで戦っています。

      白血球の種類

      侵入した病原体を食べてやっつける好中球やマクロファージ細胞、病原体を直接攻撃するNK細胞やキラーT細胞。病原体侵入の情報を他の細胞に伝える樹状細胞やヘルパーT細胞。病原体と戦うための武器(抗体)を作るプラズマ細胞などがいます。さまざまな免疫細胞が情報をやり取りしながら病原体と戦っているのです。

      ワクチンとは

      免疫の仕組みを利用したのがワクチンです。弱毒化・無毒化した病原体を事前に体に入れて免疫を訓練しておくことで、実際の病原体が侵入した際に退治しやすくなると考えられています。一方で一定の確率で副反応が起こることにも注意が必要です。

      自己免疫疾患

      また免疫は、体の外から入ってきた異物のみを攻撃し、自分の細胞を攻撃しないという特性を持っていますが、何らかのきっかけで暴走して過剰な免疫反応が起こると、バセドウ病や関節リウマチなどの、自己免疫疾患を引き起こすことがあります。多くの人が悩まされている花粉症も、免疫が過剰に反応したためと考えられています。

      免疫細胞の60%以上は腸内に

      では、私たちを守ってくれる免疫細胞は一体どこにあるのでしょう?体中にまんべんなく散らばっているのでしょうか?

      実は免疫細胞の60%以上は腸内に存在しています。というのも、異物を取り込む消化管の中でも特に吸収をつかさどる腸管は、体内に吸収して良いかどうかのジャッジをする必要があるため、たくさんの免疫細胞が存在しています。大腸内は小腸に比べると免疫細胞は少ないのですが、多種多様な腸内細菌(善玉菌、日和見菌、悪玉菌)がバランス良く存在することで腸内環境を良好に保ち、それが免疫細胞の活性化につながっています。

      免疫細胞が活発にはたらけるよう、私たちも腸内環境を整えてバックアップを。

      まとめ|さまざまな免疫細胞が複雑なはたらきで体を守っている

      免疫細胞は病原体と戦う主役です。多種多様な細胞がそれぞれの役割を果たしながら、複雑なはたらきで私たちの体を守ってくれています。免疫細胞がしっかりはたらくために私たちができることを、次の記事からお伝えします。

      この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています

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