# 免疫
免疫力を高める運動と生活習慣
免疫細胞のはたらきをサポートする日常習慣
2025.03.26

日常生活でも、ちょっとした行動で免疫細胞のはたらきをサポートすることができます。よく言われることですが、運動や十分な睡眠、体を冷やさない、ストレスを溜めないなどは基本です。また、忙しい日々の中で意識するのが難しい場合は、健康食品を活用したりするのも一つの方法です。
過剰な運動は逆効果、運動は「適度」に

運動不足だと筋力が低下して代謝が悪くなるため、免疫力が低下すると言われていますが、やりすぎには注意が必要です。また、自然免疫の1つで病原体を直接攻撃するNK細胞は、運動によって活性化することが知られているので、できるだけ運動はしたほうが良いのは事実です。
激しい運動はかえってNG
重要なのは「適度」な運動であること。アスリートは風邪をひきやすいと聞いたことはありませんか?1時間以上有酸素運動を行うと、体内で「コルチゾール」という免疫を抑制するホルモンが分泌されるため、過剰な運動はかえって免疫のはたらきに悪影響を与えてしまうのです。
適度な運動ってどれくらい?
免疫細胞のはたらきをサポートするのが目的なら、1日に20分〜60分未満の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など)を週3回程度。運動する時間がないという方は、例えば一駅前で降りて歩く、エスカレーターやエレベーターをやめて階段を使うなど日常の中で運動できるシーンはありますので、意識してみましょう。
ストレスを溜めない!笑うことも大切
ストレスを溜めないようにと言われても、すぐに環境を改善するのは難しいかもしれません。そこで試してほしいのが「笑う」こと。
笑いが免疫細胞のはたらきに良い影響を与えるということは数々の実験で確認されています。笑うと脳がリラックスして、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されて自律神経のバランスが整うほか、体内の活動も活性化されるためです。また免疫とは直接関係がありませんが、ほとんど笑わない人はよく笑う人に比べると死亡リスクが上がるという調査結果もあります。
免疫細胞を増やし、ストレス軽減にも役立つ「笑い」。漫才や落語、コメディ映画に限らず、気の置けない友人とおしゃべりをするなど、自分が声を出して笑えるものを見つけてみませんか。
サプリや健康食品は上手に活用を
食生活や日常生活の改善に比べると、手軽さがメリットなのがサプリメントなどの健康食品。腸内環境を整えて間接的に免疫細胞の活性化をサポートしたり、ウイルスの侵入を防いで口腔内や鼻腔内の粘膜を健康的に保ったり、疲労感を軽減したりする成分が含まれたものがいくつもあります。
手軽さは魅力ですが、中には健康食品が原因で体の不調を訴える事例もあるため、とり入れる場合は注意が必要です。その上で、以下の注意点を守ることが大切です。
一度に多種類をとらない(健康被害の可能性を高め、原因究明も難しくなります)
過剰摂取しない(体に良いとされる成分でもとり過ぎると健康リスクが高まることも)
医薬品と併用しない(安全性が解明されていないので、必ず医師に相談してから
まずは、サプリメントをとる前に食事のバランスを見直し、サプリメントや健康食品が本当に必要かどうかを考えてみてください。
健康食品の制度と表示のしくみ
健康食品でよく見る次の3つの表示について、それぞれの違いを知っておくことも大切です。
特定保健用食品(通称トクホ)
科学的根拠に基づいており、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている。 表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可。
栄養機能食品
ビタミン、ミネラルなど、1日に必要な栄養成分が不足しがちな場合に利用できる食品。科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準以上含むのであれば、届出は不要。国が定めた表現を使って機能性を表示できる。
機能性表示食品
事業者の責任で科学的根拠に基づいた機能性を表示。販売前に安全性や機能性の根拠などを消費者庁長官に届けるが、トクホと違い、個別の許可を得たものではない。2024年の健康食品による健康被害を受け、届出内容などが厳格化されている。
上記の表記は、健康食品やサプリを選ぶときの基準の一つになります。摂取量の目安や摂取する上での注意事項なども併記されていますので、購入前に確認しましょう。
まとめ|楽しい日常生活で免疫のはたらきを助ける
気分転換にもなる適度な運動や、声を出して笑ってストレス発散するなど、楽しく肩肘張らない習慣でも、免疫細胞のはたらきを活性化させることができます。手軽さが魅力の健康食品やサプリを利用するときは、注意する点をよく理解した上でとり入れましょう。

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