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「疲れた」と感じるのは体からのSOS ?

2026/5/1

「朝起きるときに体が重くてつらい」「何となくだるくてやる気が出ない」そんな疲労に悩まされている方は多いのではないでしょうか。2023年に行われた疲労に関する全国調査(※1)でも、「疲れている人」は約8割に上ります。忙しい日々の中で放置しがちな疲労ですが、実は「休息が必要」という体からのSOSです。疲れが蓄積すると免疫力が低下し、病気にかかりやすくなることも。疲労が起こるメカニズムについて知っておきましょう。

「疲労」はなぜ起こるのか? 

疲労とは?

「疲れた」と口にすることはあっても、そもそも疲労がどんなものか考える機会はないと思います。日本疲労学会は「疲労」を次のように定義しています(※2)。
「過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」
つまり、体のパフォーマンスが低下している状態だけではなく、「だるい」「休みたい」という風に感じる精神的な不快感も疲労だと考えられるということです

疲労の原因は自律神経の乱れ

疲労は、使ったそれぞれの部位に「疲れ」として蓄積していくようなイメージがあるかもしれませんが、実際には「自律神経」のバランスが乱れることによって起こります。自律神経は、呼吸、体温、心拍などの生命活動を24時間体制で整えているため、その分負担も大きいのです。自律神経のバランスは、疲れるとその信号が自律神経の中枢である脳に送られ、人は「疲れた」と感じます。すなわち、疲労というのは脳からのSOSというわけです。

疲れやすくなるのは自律神経が衰えているから

自律神経の働きは年齢とともに衰えていく傾向にあります。若い頃よりも疲れやすくなるのは、自律神経の機能が低下するためです。自律神経の働きは10代がピークといわれ、50代になると1/3まで低下するという報告もあります(※3)。年齢を重ねるにつれて、疲労への適切な対処が必要になってくるのは間違いありません。

あなたの「疲労」の種類は?

日々の生活で感じる疲れには、いくつか種類があります。あなたの疲労がどれにあてはまるのか、ぜひチェックしてみてください。

肉体的疲労

肉体的疲労は、仕事の忙しさや激しい運動、悪い姿勢などで疲れがたまっている状態です。体を動かし続けることにより、筋肉に蓄えられたエネルギーが枯渇していきます。その結果、老廃物や疲労物質が蓄積し筋肉の張りや体のだるさとしてあらわれます。女性は月経によるホルモンバランスの変化も、肉体的疲労を感じる原因になります。

精神的疲労

長時間の緊張状態により引き起こされるのが精神的疲労で、会社や家庭における日々のストレスが原因の一つだと言われています。ストレスは、外部から刺激を受けたときの緊張状態であり、大きく4つの要因に分けられます。天候や騒音などの「環境的要因」、不安や悩みなどの「心理的な要因」、病気や睡眠不足などの「身体的要因」、人間関係や仕事がうまくいかないなどの「社会的要因」です。
また、体がだるいからといって肉体的疲労の理由ばかりを探していると、精神的疲労に気付かないこともあるので注意しましょう。

神経的疲労

脳の使いすぎで負荷がかかったときに起こるのが、「脳疲労」と呼ばれる神経的疲労です。近年、テレビなどでの情報収集に加えて、パソコンやスマートフォンなどでも多くの情報にふれるようになりました。その結果、脳が休まることなく常に神経が緊張状態に。脳への負荷が増大しているのです。脳疲労をそのままにしていると、会社での居眠りや作業中のミスにもつながります。

「隠れ疲労」にも要注意

上記の3つの疲労に加えて、目の前の仕事に没頭して疲れていることに気付かない「隠れ疲労」にも注意が必要です。仕事に対して「責任感」や「使命感」を持つ真面目な人ほど「隠れ疲労」の状態に陥りやすいと言われています。疲れを感じている脳からのSOSとして、次のような兆候がないかチェックしてみてください。

  • 作業に飽きる ➡ 脳が疲労してきている最初のサイン

  • 寝落ちする ➡ 脳が強制的に意識をシャットダウンさせている

  • 夜中に何度も目が覚める ➡ 睡眠をつかさどる自律神経の機能が低下

まとめ|疲労について知ることが健康な生活につながる

健康な生活を送るためには、まず自分が感じている疲れについて知ることが大切です。自分だけでは疲れに気付けない場合もあるので、周囲の声にも耳を傾けるようにしましょう。疲労の詳しい症状については、次週以降にお伝えします。

 ■参考資料
※1 日本リカバリー協会調べ URL:https://www.recovery.or.jp/research/3931/
※2 一般社団法人日本疲労学会:抗疲労臨床評価ガイドライン, 第 5 版作成平成 23 年 7 月 22 日

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています

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