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ストレスとは?
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ストレスとは?メカニズムや原因を解説
2025.05.07

毎日勉強や仕事、家事、子育てなどに追われ、ストレスがたまりやすい生活を送っていませんか?
「ストレス社会」という言葉を頻繁に耳にする昨今。とはいえ、実際にストレスがどのようなメカニズムで発生しているのか知っている人は、少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、「イライラ」や「抑うつ気分」などを引き起こすストレスとはどのようなものなのか、またストレスがたまっているサインなどについて解説します。
少しでも「ストレスから解放されたい」と思っている人は、ぜひ参考にしてください。
ストレスとは?メカニズムを解説
「ストレスがたまる」とよく言いますが、ストレスとはどのようなもので、どういったメカニズムによって発生するのでしょうか?
ストレスとは、外部からの刺激などが原因で、体の中に起きる反応を指します。
例えば、スポンジを指でぐっと押し込むとへこみます。この指がストレッサー(外的刺激)であり、へこんでいるスポンジが体の中に起きる反応(ストレス反応)と考えることができます。なお、外的刺激と反応の両方を、合わせてストレスと呼ぶこともあります。
どのような刺激によって、体の内部でどういった反応が起こっているのか、もう少し詳しく確認してみましょう。
ストレスを感じ取っているのは脳内の「扁桃体」です。扁桃体には快・不快を感じ取る細胞があり、不快に反応する細胞が刺激を受けることにより、視床下部からストレスホルモンが分泌されます。
その結果、ストレスに対応するためにホルモンが分泌され、自律神経を刺激し、交感神経が優位になり、心拍数の上昇や筋肉の緊張といった反応がでます。刺激が強すぎると、動悸・発汗・手足の震え・吐き気を引き起こすこともあります。ストレスにさらされ続けると、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経の乱れは、病原体やウイルスなどに対する体の抵抗力と精神的な抵抗力も弱めます。そのため、ストレスを感じたら本来は無理をせず、ゆっくり休まなければなりません。しかし、休むことなくストレスを感じ続けると、結果的に「うつ病」などの精神疾患を発症するおそれがあります。
症状が悪化する前に、病院へ行く、体を休ませる、身近な人に相談するなど、自分に合った方法で対策する必要があるでしょう。
ストレスの原因
ストレスの原因とされるストレッサー(外的刺激)は主に、「物理的」「化学的」「生物的」「心理的・社会的」の4種類に分類されます。
「物理的」温度、音、光などの環境刺激
「化学的」公害物質、アルコール、たばこ…など
「生物的」花粉、ウイルス、細菌など
「心理的・社会的」人間関係、仕事、家庭問題、金銭問題など
次の章では、それぞれのストレッサーを詳しく解説します。

ストレッサーの具体例
ストレスの原因は、日常生活にも数多く見られます。
ここでは、日常生活を送るうえで避けることが難しい「物理的」「化学的」「生物的」ストレッサーと、自身の生活の変化で起こる「心理的・社会的」ストレッサーの具体例をご紹介します。
日常生活に潜む「物理的」「化学的」「生物的」ストレッサー
物理的ストレッサーの中で近年注目されているのは、長時間のパソコン使用にて引き起こされる可能性がある「VDT症候群(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル症候群)」です。VDT症候群とは、パソコンを長時間使用することでさまざまな不調を感じる状態のこと。目、首、肩、腰への負担などが不調の原因になると言われています。
化学的ストレッサーで気を付けなければならないのは、たばこの副流煙などの化学物質が原因となるストレッサーです。たばこは副流煙などの受動喫煙だけでなく、喫煙者本人も身体的な健康被害を受けます。
生物的ストレッサーの代表格は花粉でしょう。国民の3人に1人が花粉症だというデータもあり、他人ごとではないと感じる人も多いのではないでしょうか。
生活の変化による「心理的・社会的」ストレッサー
生活が変化することで感じる心理的・社会的ストレッサーもチェックしましょう。
仕事の配置換え、子どもの独立、離婚、退職や転職、結婚、夫婦喧嘩、妊娠や出産…など
注意したいポイントは、一見ポジティブな変化である結婚や妊娠、出産でも、環境の変化などによってストレスを感じる可能性があるという点です。
これは、環境などの変化に適応するには、多くのエネルギーを費やすためです。
ライフイベントにおけるストレスを測定する指標としては、米国の「ホームズとレイの社会的再適応評価尺度」が代表的です。日本では、日本人に合わせた「勤労者ストレス調査票」が作成されています。この尺度は、0~100の間でストレスの強度を表したものであり、数字が大きくなるほどストレスを強く感じやすいといえます。
同指標によると「結婚」の得点(ストレス強度)は、基準値である50です。「離婚」は72、「仕事の配置換え」は54と設定されています。
短期間にこれらの変化が重なった場合、多大なストレスがかかるおそれがあるため注意しましょう。
気付いていますか?ストレスがたまっているサイン
ストレスがたまっていることにいち早く気付くことができれば、心や体に支障をきたす前に対処できます。最も避けたいのは、ストレスをストレスだと思わずに、頑張り続けてしまうことです。
ここでは「心理面」「身体面」「行動面」の3つに分けて、ストレスを感じた際に見られるサインをチェックしてみましょう。
心理面のサイン
心理面でのサインは、普段とは異なる感情や気分のことです。ストレスを感じると、次のようなサインが出る可能性があります。
やる気が出なくなる
不安や緊張から、怒りっぽくなる
急に悲しくなったり、憂うつな気持ちになったりする
人と関わり合うことを面倒に感じる
何かおかしいと感じたときは、ストレスの原因となることがなかったか、一度振り返ってみましょう。
身体面のサイン
身体面では、次のようなサインが考えられます。
頭痛や腹痛などが続く
なかなか眠れず、夜中や早朝に目が覚めやすい
食欲がない、もしくは食べ過ぎてしまう
動悸がする
下痢や便秘を繰り返しやすい
これらのサインは、単なる疲労や体力不足、疾病などでも起こる場合があります。あまりにも症状が長く続き、病院に行っても身体面の不調の原因が明確に分からないようであれば、ストレスの影響が考えられるかもしれません。
行動面のサイン
行動面のサインが表れると、自分自身だけでなく周囲も「何かがおかしい」と気付くことがあります。
遅刻や早退が増える
飲酒量が増える
仕事上のミスが増える
急に泣き出すことがある
服装や身だしなみが乱れている
仕事や学業への意欲の低下や注意散漫などから、上記のような行動に関する変化を引き起こす可能性があります。明らかに今までと異なる行動が見られる場合、ストレスがたまっているサインかもしれません。
ストレスには良いストレスもある?
ストレスと聞くと、悪い意味で受け取りがちですが、中には良いストレスも存在します。
例えば仕事のノルマが与えられた場合、ノルマを達成すれば自分自身の成長につながると、努力する糧にできれば良いストレスになります。反対に、ノルマがつらい、勉強や仕事をやりたくないと重圧に感じるようであれば、悪いストレスとなるでしょう。同じ事柄でも、状況によって良いストレスと悪いストレスに分かれるということです。
また、すべてのストレスを避けるよりも、多少はストレスがあったほうが良い場合もあるようです。もしもストレスが一切なかったら、暑いときに「暑い」とストレスに感じることができ、体に不調をきたす前に気付き、対処できます。ストレス反応は、環境に正しく適応するために必要な身体機能ともいえるのです。
まとめ|ストレスを味方につけて健康的な生活を送ろう
ストレスとは、外からの刺激などが原因で、体の内部に起きる反応のことです。仕事や学校、対人関係などが要因となることが多く、その結果心理面や身体面、行動面などに支障をきたす可能性があります。
ストレスには、生活習慣を整え、心身ともにリラックスできる環境に身を置くなどの対策が有効です。ストレスをためすぎて、日常生活に影響が出ないよう対処しましょう。

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