# お酒
お酒の基本
知らない人も多い!飲酒のはなし
2024.12.4

日本人とお酒の付き合いは古く、縄文時代から酒造が行われていたという説があります。神々にお供えしたお酒をみんなで飲むなど、お酒を神聖なものとして扱ってきました。その後、鎌倉時代以降に庶民の間にもお酒が広まりましたが、四季折々の風景と一緒にお酒を飲むのは、日本ならではの楽しみ方です。今回は時代とともに変わり続けるお酒のトレンドと飲酒の基本知識をご紹介します。
変わってきたお酒の飲み方
日本の若者のアルコール離れ
「若者のアルコール離れ」が世の中で言われていますが、習慣的にお酒を飲んでいる日本人の割合は低下傾向にあります。厚生労働省の調査によると、1989年に男性で51.5%あった数値が、2019年に33.9%まで低下。特に20代は男女ともに低下傾向にあります(※1)。
若者のアルコール離れが進んでいる要因として、健康意識の高まりや娯楽の多様化があると考えられています。
お酒を飲む機会は3割増!コロナ後に変わったお酒事情
日本では、2023年以降のアフターコロナで外出の機会も増えましたが、世間のアルコールに対する認識はどのように変わったのでしょうか。日本インフォメーション株式会社が行った調査(※2)によると、アフターコロナでお酒を飲む場への参加機会が3割ほど増加しているとのこと。また、「大勢よりは少人数で飲みたい」と考えている人が半数ほどいるようです。
お酒を飲む場所としては「家飲み」がメインに選ばれていますが、若年層においては「居酒屋・外食店・レストラン等のお店」などの「外飲み」もよく利用されています。
ビール一強から多様化へ。アルコールの嗜好が激変
アルコール市場は多様化が進み、アルコール度数の低いカクテルなどをはじめ、バラエティー豊かになってきています。かつてはビールが酒類消費量の7割を占めていましたが、現在は3割ほど。男性の40〜60代は比較的さまざまな種類のお酒を楽しんでおり、女性は若者中心に「チューハイ・サワー」が飲まれています(※2)。
最近では、ノンアルコールの新商品が続々と発売されたり、ノンアルコール専門のバーが都内にオープンしたりするなど、若者や女性を対象にしたノンアルコール市場が拡大傾向にあります。
酔ったときに体はどうなるのか?

習慣的に飲酒している人は減少傾向にありますが、コミュニケーションの機会としてお酒を楽しむ機会は増えています。お酒を飲むと「酔う」状態になりますが、あらためてどのような状態になるのか、紹介していきます。
お酒を飲むと……
体内に入ったアルコールは胃から20%、小腸から80%が吸収されて、その大部分が肝臓で代謝されます。そのとき、血液に溶け込んで脳に運ばれたアルコールによって脳が麻痺することが「酔う」ということです。
お酒を飲んで悪酔いや頭痛、動悸の症状に陥るのは、アルコールがそれらの原因になる「アセトアルデヒド」に分解されるからです。その後、アセトアルデヒドは肝臓内で「酢酸」に分解されて血液で全身へめぐり、汗や尿、呼気中に含まれて外へ排出されます。
酔っているときの状態
アルコールによる酔い方は性別や年齢、体質によってさまざまですが、一般的には次のような段階に分類されています。
●爽快 ≪酒量目安:ビール中びん(〜1本)・日本酒(〜1合)≫
【酔いの状態】
・さわやかな気分 ・陽気になる・皮膚が赤くなる・判断が鈍くなる
●ほろ酔い ≪酒量目安:ビール中びん(1〜2本)・日本酒(1〜2合)≫
【酔いの状態】
・ほろ酔い気分に
・手の動きが活発になる
・脈が速くなる
●酩酊 ≪酒量目安:ビール中びん(3本)・日本酒(3合)≫
【酔いの状態】
・気が大きくなる
・千鳥足になる
・呼吸が速くなる
・吐き気がある
●泥酔 ≪酒量目安:ビール中びん(4〜6本)日本酒(4〜6合)≫
【酔いの状態】
・まともに立てない
・言語がめちゃめちゃ
・意識がはっきりしない
●昏睡 ≪酒量目安:ビール中びん(10本以上)日本酒(1升以上)≫
【酔いの状態】
・ゆり動かしても起きない
・呼吸はゆっくり深い
酔いがさめるまでの時間
アルコールを代謝するときの処理能力は、体質や体重、体調によって異なります。一般的に体重60~70kgの人が、ビール1本、 あるいはウイスキーダブル1杯、日本酒1合を飲んだときのアルコール処理には、約4時間かかる計算に。個人差も大きく、体質的にお酒があまり飲めない人や女性は、もっと長い時間がかかることもあります。
まとめ|お酒、何気なく飲んでいませんでしたか?
楽しみ方はその時々で変わっていますが、お酒は古くから日本人のコミュニケーションの一環として親しまれてきました。大昔はわからなかった「酔い」のメカニズムも今は解明され、お酒と賢く付き合う方法もわかってきています。お酒を飲んでいるとき、この記事を思い出して、酔い過ぎに注意してみてください。
■参考資料
※1 厚生労働省:アルコール情報ページ 「飲酒習慣者の年次推移(性・年齢階級別)」
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/alcohol/siryo/insyu.html
(厚生労働省)
※2 「~アフターコロナでどう変わる?~アルコール飲料に関する意識実態調査」https://www.n-info.co.jp/report/0046(日本インフォメーション(株)調べ)

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