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血糖値とは?基礎知識を解説

2026/9/1

著者:

ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)

監修:

メディコレWEB

健康診断の結果を見て、自分の血糖値は大丈夫だろうかと気になったことはありませんか?血糖値は健康状態を知るうえで非常に重要な指標であり、体内では複数のホルモンによって精密にコントロールされています。この記事では、血糖値の基本的な仕組みから、ホルモンとの関係、検査結果の見方までを分かりやすく解説します。日々の健康管理の参考にぜひご活用ください。

血糖値とは?血液中のブドウ糖濃度の仕組み

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことを指します。私たちの体は、食事からとった糖質をブドウ糖に分解してエネルギー源として利用しており、この濃度が一定の範囲内に保たれることが健康維持に欠かせません。

血糖値はエネルギー管理のバロメーター

血糖値は、体のエネルギー代謝の状況を示す重要な指標です。ブドウ糖は脳や筋肉などにとって重要なエネルギー源であり、血液によって全身に運ばれ、細胞で利用されます。血糖値が低くなりすぎると、脳や体に十分なブドウ糖が供給されにくくなり、ふらつきや集中力の低下などが生じ、血糖値が高い状態が長期間続くと、血管や神経に負担がかかり、さまざまな合併症を起こす可能性があります。

そのため、体はインスリンやグルカゴンなどのホルモンのはたらきを通じて、血糖値を適切な範囲に保つよう調整しています。血糖値はエネルギー代謝の状態を示すバロメーターといえるでしょう。

糖質代謝のプロセス

食事でとったご飯やパンなどに含まれる糖質は、消化管で主にブドウ糖に分解されて小腸から吸収されます。吸収されたブドウ糖は血液中に入り、全身の臓器や筋肉へと運ばれ、細胞のエネルギー源として利用されます。すぐに利用されなかったブドウ糖の一部は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。また、余った糖質は脂肪として蓄積されることもあります。

このように、糖質を消化・吸収し、エネルギーとして利用したり貯蔵したりする一連の流れが糖質代謝です。代謝の仕組みがスムーズにはたらくことで、血糖値は適切な範囲に保たれます。

空腹時と食後で変化する血糖値のはたらき

血糖値は、食事や運動などの影響を受けて1日の中で常に変動しています。何も食べていない空腹時には、主に肝臓が蓄えていたグリコーゲンを分解したり、新たにブドウ糖を作ったりすることで血糖値は一定の範囲に保たれています。食事をとるとブドウ糖が小腸から吸収され、血糖値は一時的に上昇します。これに応じて膵臓からインスリンというホルモンが分泌されブドウ糖が細胞の中へ取り込まれます。健康な人では、通常2時間程度で元に戻ります。

食後に血糖値が上昇すること自体は正常な反応ですが、食後の血糖値の上昇と下降の波を緩やかにすることが、健康を守るうえで非常に重要です。

血糖値を調整するホルモンのはたらき

血糖値は、主にインスリンやグルカゴンなどのホルモンが絶妙なバランスを保つことで一定の範囲内に維持されています。血糖値を調整する仕組みを理解するためには、これらのホルモンがどのようにはたらいているのかを知ることが大切です。

血糖値を下げる唯一のホルモン「インスリン」

インスリンは、膵臓から分泌され、血糖値を下げるはたらきを持つ唯一のホルモンです。食後、血液中のブドウ糖が増えると、膵臓が反応してインスリンを分泌します。インスリンは細胞の表面にある受容体にはたらきかけ、血液中のブドウ糖を細胞内へ取り込ませます。これにより血液中のブドウ糖が減り、血糖値が低下します。また、余ったブドウ糖を体内に蓄えるはたらきもあります。インスリンが正常に機能することで、私たちはエネルギーを効率よく利用し、血糖値を安定させています。

血糖値を上げるホルモン「グルカゴンやアドレナリン」

一方で、血糖値が下がった際に上昇させるはたらきを持つホルモンも存在します。

グルカゴンは、膵臓から分泌され、肝臓に蓄えられたグリコーゲンをブドウ糖に分解して血液中に放出させることで、血糖値を上げます。

また、副腎髄質から分泌されるアドレナリンも同様に、緊急時やストレス時に血糖値を上昇させる役割を担っています。これらのホルモンがインスリンとは反対の方向にはたらくことで、空腹時や運動時でも血糖値が極端に下がりすぎないよう調整されています。

健康的な血糖値の基準と測定方法

血糖値を適切な範囲に保つことは、糖尿病を予防し、健康を維持するうえで大切です。ここでは、健康診断などで用いられる基準値や、具体的な検査方法について解説します。

健康診断における血糖値の正常範囲

健康診断では、主に「空腹時血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」を測定します。空腹時血糖値とは、10時間以上何も食べずに測定した血液中のブドウ糖濃度であり、一般的に110mg/dL未満が正常範囲とされています。

また、HbA1cは過去1〜2か月の血糖状態を反映する重要な指標です。これは血液中の赤血球にあるヘモグロビンとブドウ糖が結合した割合を示します。一般的に5.6%を超えると注意が必要とされています。健康診断の結果表と照らし合わせながら、日頃からバランスの良い食事をとるなど、血糖値を適切に管理する意識を持つことが大切です。

病院でより詳しく行う血糖値の検査項目は?

精密検査が必要な場合、病院では「75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)」などが行われることがあります。これは、ブドウ糖を含むジュースを飲んだ後の血糖値の変化を調べる検査です。ジュースを飲んだ30分、60分、120分後の血糖値とインスリンを確認することで、体がブドウ糖をきちんと処理できているか、インスリンが適切に分泌されているかを詳しく調べます。

検査結果は、正常型、境界型、糖尿病型のいずれかに分類されます。数値が高い場合、自覚症状がなくても血管に負担がかかる可能性があります。医師の指導のもと、自身の結果を正しく理解し、生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

年齢とともに変化する血糖値の調整機能

血糖値は食事や運動だけでなく、年齢によるからだの変化にも影響を受けます。若いころは問題のなかった人でも、加齢に伴って血糖値が上昇しやすくなることがあります。その要因として、次のような変化が挙げられます。
・筋肉量の低下
・身体活動量の低下
・内臓脂肪の蓄積
・膵臓のはたらきの変化
・食事や睡眠など生活習慣の変化

ただし、これらの変化の程度やあらわれ方には個人差があります。血糖値はその時点の健康状態だけで判断するのではなく、健康診断の結果などを継続的に確認することで、自身のからだの変化に早めに気づけるようにしましょう。

まとめ|まずは自分の血糖値を知ることから

血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度を示すエネルギー代謝の重要な指標です。インスリンやグルカゴンといったホルモンが絶妙なバランスを保つことで、私たちの体はエネルギーを効率よく活用しています。健康診断の数値を基準値内に保つことは、糖尿病などの生活習慣病を予防する第一歩です。

毎年の健康診断の結果を確認し、日々の食事や運動を見直すことで、健やかな毎日を維持できます。今日からできる小さな工夫を積み重ね、健康的な体づくりを始めましょう。

この記事について

著者

ヨミサプ運営チーム(管理栄養士)

エームサービス株式会社に所属する管理栄養士で構成。給食・食の現場で培った知見をもとに、日々の食と健康に役立つ確かな情報をわかりやすく発信しています。

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監修

メディコレWEB

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを専門医がオンライン上で監修する「メディコレWEB」の認証を受けています。

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